大分市東部の九六位山。その尾根から麓に走る林道「再進線」。そこからすぐ近くにある林道「杭ヶ平線」・「畑ヶ谷線」・「畑線」を走った。 |
林道「再進線」。この出口から道路一本ほど隔てたところに林道「杭ヶ平線」の入り口がある。 | |
林道というより、市道のような感がある林道だ。フラットで明るい。延長は480m、幅員は4.0mとある。 | |
始めはフラットな林道であったが、だんだん勾配がついて山の中に入っていく林道となる。大分市の林道であるのでアスファルトかコンクリートで舗装している。明るい林道である。 | |
おや?ダートになったかと思ったら、枯葉が積もっている状態だった。これは滑りやすい。枯葉の状態といい路肩の様子といい、あまり頻繁に使われている林道ではないようだ。もしかしたら生活道路ではなく行き止まり林道なのかもしれない。 | |
さらに落ち葉はつもり、腐植土はコンクリートを埋めていく。ほとんどダートな雰囲気であるがコンクリート舗装の上のダートであるので、水はけもよくないようだ。ハンドルをとられる。 | |
おお!もうこれは見事なダート!しかし、この下にはコンクリート舗装がある。4輪の轍もなく頻繁に使われている林道ではない。 | |
だんだん草が林道に侵入しはじめた。ここまで張り出してくると転回ができない。どうしようかと考えるが、ここまできたなら仕方が無い。アクセルを回し、いっけーい!突入開始である。藪の中を走るのはあまり愉快ではない。もし行き止まり林道だったら...なんてことは考えない。藪を抜けるまで爆走である。 | |
しばらく走るといきなり広場に出た。いつの間にか林道「杭ヶ平線線」は終わっていた。林道表示が2本見える。近寄って確認する。 | |
これは林道「畑ヶ谷線」。そういえば林道 再進線に、林道畑ヶ谷2号線というのがあった。○○号線というのは支線林道であることが多い。ということは、この道は再進線に接続しているのだろうか。 |
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延長は460m、幅員は4.0m。はなかなかいい勾配である。道幅もあり、このまま林道 再進線に接続するかに見える。250ccの馬力にものを言わせて走る。 | |
ところが、ここで道は終わってしまった。あとから地図を確認すると林道「畑ヶ谷線」は、予想通り林道 再進線に向けて山を登る形で延びている。そして林道 畑ヶ谷2号線は、畑ヶ谷線に向けて再進線から延びているのだ。現在はここまでの2つの林道、将来的には林業振興の役を担い接続するのではないだろうか。 これ以上は進めないのでUターンして戻ることにする。 |
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さきほどの開けたところに戻ってきた。ここには湖がある。看板によると地区の水源地のようである。私は湖に広がる波紋が好きで、ついつい湖を見ると石を投げる習性があるが、水源地にそんな真似はしない。 | |
もうひとつの林道にタイヤを向ける。 林道畑線「」である。林道林道杭ヶ平線「」と並行するように走る林道である。延長1043m、幅員は4.0mである。 |
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なだらかな道が続く。コンクリートの路面には軽トラックのタイヤの跡が残されている。植物の侵入も見られない。よく利用されている生活道路のようである。 | |
突然コンクリート舗装が無くなった。ダートである。前々から走りたかったダートが目の前に現れたのだ。いっけーい!アクセルを回し走り出そうとして....。前から農協の帽子をかぶった私より年配のような男性が軽トラックでやってきた。荷台には無造作に材木が積まれている。路肩にバイクを進め離合を待つ。「こんにちは!」声をかけると、いきなり「兄ちゃん、どっからきたんかえ?(大分方言で、お兄さん、どこから来たのですかの意)」とのこと。「林道杭ヶ平線からきました」というと「ええ?あっこは通れたんか?」とびっくりした様子。このあとも何人もの地区の方々と会うことになる。ここはまさに生活道路だった。 | |
しかし、大分にこのようなダートがあるのは最高である。注意しながらダートを楽しむ。タイヤから伝わってくるこまかな地面の起伏。いいものである。 | |
しばらく走ると林道も終わりを告げた。このあたりから道は舗装にもどる。しばらく走ると明るくなってきた。 | |
出た先は水田の広がる地区だった。林道 杭ヶ平線はちょうど右手の山の中を走っている。 | |
ここが林道 畑線の出口である。ちなみにこのアスファルトの道を道なりに走ると....。 | |
先に入ってきた、林道 杭ヶ平線の入り口に出る。林道 杭ヶ平線系の話は以上である。 |