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林道の旅人
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森林基幹道 大分中部線(由布市)
酷暑の中、由布市に広がる大分中部線を旅した。

「大分で有名な」というよりは「日本で有名な」と言い換えたほうがよいくらい有名になった「湯布院」。由布市だから「由布院」だろうというとそうではない。由布岳も湯布岳でないのにと思う方もいるだろうが、この由布市、平成の大合併の時に大分郡の希望する町が合併してできた市なのだ。佐伯市と南海部郡の合併とは違う難しい問題を解決しながら成立したと聞く。だから湯布院は湯布院なのだ。
ここが有名な湯布院駅。改札口が設けられていない駅としても知られる観光地の看板である。なぜ、風来坊がここにいるかって?今日はお仕事で湯布院に来ているのだ。仕事道具が重い。
実は、今回の仕事は朝早くからの仕事ではあるが、うまくいけば昼過ぎには終了である。社長との話の中で、午後はお休みをいただけることになった。湯布院で温泉につかるのもいいだろうという暖かい配慮だろう。由布山に登るのもいいかもしれない。主宰以外の人は、入浴セットなどを持参している。まあ宿泊まではできないが、立ち寄り湯というわけだ。しかし、主宰の持参はバイクである。なかなか来ることもできない由布市を走る、広域基幹林道「大分中部線」を旅するのだ。今回の旅は仕事の関係で入手した情報による。どんな林道が待っているのだろうか。
仕事が終了したので、みんなと別れる。いつの間にかオートバイウェアを着用している。青の作業着も悪くないが、やはり旅には適した服というものがあるだろう。安全靴も悪くないが、やはりバイク用のブーツは必携だ。湯布院駅から、県道11号に接続する市道を走る。大分方向に走るのがみそだ。別府方向に走ると山を越えてしまう。

しばらく走るとNTTドコモの無線基地を過ぎて交差点に差し掛かる。電探などは仕事の車においてきたので、身は軽い。
交差点といってもT字路である。「石松三差路」である。この交差点を左に行くと水分峠を経て日田方向へ、または由布の山々を越えて別府へである。今回は右に行く。県道11号から一般国道210号を経て大分市へ至る道だ。
いや、暑いな。仕事をしていたときも暑かったがバイクも暑い。やはり他の人たちと一緒に温泉に使っていたらよかったかと思うが、ここまで来て指を咥えて終わるなんて面白くない。速度を上げよう。熱風が吹き付けてくる。
しばらく走ると第一交通の営業所が見えてきた。右の白い建物だ。
拡大しよう。このあたりのタクシー営業所はここだけだから、間違うことは無いだろう。このタクシー営業所が分岐の目印なのだ。
タクシー営業所の対面。ここに分岐があるのだ。青い交通標識がある。拡大しよう。
そう、林道「大分中部線」は城ヶ岳を巡る林道でもある。城ヶ岳をめざそう。
さあ、旅を始めよう。分岐に進入する。気分はもう林道走行である。
路面は整備されている。生活道路としてよく使われている道路だ。のんびりと走る「風来坊」と離合する車は結構ある。
ああ、涼しい。だんだん市道は立ち木の間を走るようになった。これは涼しくてよい。このまま林道の旅ができるならいいかもしれない。
人気もなくなってきた。しかし、まだ林道には行きつかない。
だんだん山に入っているという感覚が強くなる。
空に向かって走る道だ。気持ちのよい風が駆け抜けていく。昼過ぎでも山はいい。暑さの加減が違う。やはり温泉をあきらめてよかった。
あれ?前方11時の方向に何かある??
コンクリート舗装の分岐である。看板も立てられている。ここは林道「大分中部線」の入り口である。やっと見つけた。
ここが入り口である。撮影をしていたら、ちょっと先を青大将が路面を横切っていった。第1村人発見!蛇の後を追いかけるもさっさと草むらに逃げ込んでしまい撮影はできなかった。

「なんか歓迎されとらんなー」

ここは終点のようだ。幅員5.0m、延長19526m。すばらしく長い林道である。
ここは広域基幹林道である。湯布院町から庄内町にかけて走る長大な林道である。
林道「大分中部線」の警告である。さあて、へびがでるか蛇がでるか?
あ、へびは出たな。入り口で生き物にあったときは注意して走らないとちょっといやな目に合うことが経験上あった。心して旅しよう。
ここは林道である。注意書きをよく読んで走ろう。
さあ旅の始まりだ。どんな林道が待っているのだろう。
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