直線上に配置

林道の旅人
since2005



その他林道 仲野線4 (復旧)

がれがれ満載だった、臼杵市の「その他林道 仲野線」の続きをお届けする。


2013年3月14日。主宰の掲示板に「ふじ」さんから、書き込みがあった。「国道10号線からふるさと林道に向かう途中の難易度の高い林道を挑戦したい」とのことである。そういえば、今年になってまだ愛馬に跨っていない。

実は勤務が内勤になってしまい、とんと林道遊びから遠ざかっていたのだ。

うちの会社は65歳定年制だ。市役所さんのように定年の年度末に退職するのではなく、誕生日が退職の日となる。実は1月生まれの古参が退職してしまったのだ。総務に欠員ができたので、年功序列で主宰が、総務部所属となったのだ。忙しくなれば現場に出るのはお約束である。

総務部というのは、原則日勤である。朝、出勤して夕方に退社するまでデスクワークが主務である。有能な女史がいらっしゃるので、総務初心者の主宰でもなんとか勤められるのだが...。

毎日、屋根の下でぬくぬくしていたので、出不精になっていたという次第。
3月17日の日曜日。思い立ったら吉日というわけで、愛馬に跨り一般国道10号を北上する。中の谷トンネルを過ぎ、臼杵市野津に入る。しばし走ると、青い標識が見えてくる。
県道53号の分岐を示す標識である。この先から分岐する。
いつも思うが、佐伯から来るとこの県道53号の分岐は分かりにくい。大分方面から来ると、湧水の案内でよく見えるらしい。
これが湧水の案内。戸屋平湧水である。うん、そうだ。攻略が終わったら湧水を汲んで帰ろうか。ここの湧水でコーヒーを入れると格別なのだ。


位置情報 
N33°00'24.451
E131°42'34.541

さて、左折といこう。
県道53号を走る。ここは地域住民の生活道路でもある。無茶な走行は厳禁である。
畑に沿って獣防止のフェンスが広がる。新緑の季節はまだであるが、風が心地よい。
左の広場になにやら妙なものが。あ、これはシイタケのホダ木だ。コマ打ちが終わったばかりのようだ。

これは気をつけなければならない。シイタケが育った時期にうろうろしていると、泥棒扱いをうけるのだ。林道ツーリングなるものを理解しない人には、バイクでやってくるものはシイタケを盗みにくる泥棒以外の何者でもないのだ。
おや、オフロードバイク発見。どうやらふるさと林道方面を目指しているようだ。もし、仲野線を目指しているのなら一緒に攻略でもできるのだが。
バイクは分岐を右に曲がって去っていった。残念である。

さて、「ふじ」さんが書かれた、県道53号から左へ分岐するのはここだ。三叉路になっている。
戸屋平湧水の看板が目印だ。主宰は、これを左折といこう。

位置情報
N32°59’45.866
E131°42’31.760
ここから林道というわけではない。しばらくは臼杵市道だ。
山間の農村の風景である。デスクワークの疲れが癒されるというものだ。引退したら、農地を耕す生活も悪くないと思う。
そろそろ林道だ。臼杵市の「その他林道 仲野線」は一時期通行止めで工事をしていた。さて、どうなっているのだろう。
林道標識発見。ここが「その他林道 仲野線」の起点である。

位置情報
N32°59’28.795
E131°42’57.715


マジックで書かれた林道標識は、風雨で消えかけている。かろうじて延長4878mと読み取れる。では、ストップウォッチを作動させて...
.


いっけーい。

林道攻略の始まりである。
しばらくは舗装状態が続く。林道ライダーとしてはがれがれが好ましいのだが、生活道路として使う人には舗装されることが一番である。
いかにも林道という雰囲気満載である。このあたりの木々は出荷適齢期になったということらしい。
さらに走ると見事に伐採された斜面が見えた。先ほどの伐採木は、この斜面から切り出されたか。
仲野川に差し掛かる。ここは三叉路だ。右に行くと下ってしまうので、左に進路をとる。
林道は山の中に入っていく。
途中からダートになる。実は林道では、平坦な部分はダート、急斜面や排水溝などのある部分は舗装とするのが一般的なのだ。
川の岩が荒々しい。かなりの上流にいることがわかる。
橋を越えるとダートになった。さあ、ここから「その他林道 仲野線」は高度を上げていく。
前に来たときより、路面がきれいになっているような気がする。つまりは、結構、通行があったということである。工事関係の車両がたくさん通行した結果であろう。
冬枯れの木々が広がる中、ケキョケキョという鳥の声がする。今年もうぐいすが発声練習を始めたようだ。ホーホケキョと鳴くことができるまで、練習が必要というのは面白い。
そろそろ工事現場だ。以前は、このあたりからくいやら赤いペンキの目印やらがあったのだ。
前に来たときにはトラックが止められていた。たしか、右側が崩落していたはずだった。
路肩におなじみの緑の杭が打ち込まれている。仲野線林道 平成23年災とある。
 起点ということは、ここから工事が始まるわけだ。  
背面には何も書かれていない。  
 崩落は見事に修復されていた。このあたりからがれがれだったのに、平坦なダートになっている。  
工事箇所を過ぎると、また緑の杭が表れた。   
 終点とある。あるほど、この前の工事で崩落は修繕されたということだ。では、先はどうなっているのだろう。  
 崖が崩れていた部分はきれいに修復されている。さらに路面は平坦なダートになっている。

なんとなく林道ライダーとしては不吉なものが待っているようだが...。
 

戻る 林道の旅人へ  次へ
直線上に配置
inserted by FC2 system