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林道の旅人
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谷線 大分市

大分市の南西部にある林道 谷線を攻略した。

大分市で通信関係の仕事をしていたところ、昼の休憩時に一緒に仕事をしていた大分市の同業者さんが、林道 峠線の近くに林道標識を見たという話になった。場所は大分市の東南部。戸次とよばれる地区である。ちなみに、戸次と書いて「へつぎ」という。「とつぎ」や「べっき」ではない。面白い地名だ。
入り口はわかるが、中には入ったことがないという同業者さんに、詳しい場所を聞き、社用車で攻略を行うことにした。なんでも昔からある道だが、奥に家もない道なので、何の道か気になっていたという。では情報を確認といこうか。この画像は大南大橋先交差点だ。一般国道10号から、臼杵につながる市道の入り口だ。ここがスタート地点である。
台風の影響がある9月の某日、仕事が片付いたので、佐伯市に帰る前に寄り道をすることにした次第。もちろん、知らない林道に会社の車を持ち込むような無粋な真似はしない。ちょっと見るだけである。
雨の中、市道を進む。この道を行くと、「吉野の鶏飯」で有名な吉野地区に行き着く。この鶏飯は普通の鶏飯と違って材料がきちんと指定されているという。むやみやたらに材料を入れて作るものではないのだそうだ。やたらとおいしい鶏飯である。
しばらく上るとトンネルが見えてくる。ここが生活道路である榎トンネルである。最近のトンネルにしては狭いのだが、利用者は結構多い。
今回は、ここを通らない。トンネルのすぐそばを左折である。
林道の入り口ではあるが、ここは大分市の市道である。ゆるやかに上るアスファルト道路だ。
この道はトラックがよく通る。酪農と養鶏の会社があるのだ。真ん中を走ると事故にあうこと必至である。
さらに進むと、右に黄色い林道標識が現れる。
ここは、大分市の林道「峠線」。短い林道であるがここから、林道「九六位線」や「再進線」など、大分市東部の山岳林道に、次々と接続する入り口なのだ。

しかし、今日は、ここが目当てではない。先を進もう。
林道「峠線」を過ぎたあたりから、道はくだりになる。
 くだりの道を走る。なんだか烏がやたらといる。不気味なのであるが、聞くところによると、ここは烏の宿営地なのだそうだ。鶏や牛の餌が、烏の餌になっているらしい。T字路に差し掛かる。ここは左は一般の道ではない。右にそのまま進路をとる。
この道は市道であるが、いくら走っても民家には出ない。どこにいくのだろうか。
T字路だ。ここも右である。左に行くと牧場にいくらしい。
くだりはゆるやかになるが、まだ人家はない。
 しばし走ると、右に分岐が現れる。ここが林道に至る市道の入り口である。
さあ、情報によると、この道の奥に林道標識があるそうだ。攻略開始だ。
今までの道より狭く急だ。通行車両はない。
 雨の中、ゆっくりと車を進める。林道は、あの山の辺りだろうか。ところどころ分岐が現れるが、畑などへの入り口だ。道成に進む。
 急なくだりになり、道の上部を木々が覆う。薄暗くなった先に、白い柱が見える。林道標識だ。
どうやら右のコンクリートの道が林道のようだ。同業者の方は、この道が何なのか知りたがっていた。
 林道「谷線」である。大分市の林道だ。かなり古い林道のようで、最近の林道に使われている黄色の林道標識はない。
 管理者は大分市。着工は昭和43年、竣工は昭和44年だ。うん、これは一級の古さだ。
幅員は4.0mだ。これなら車で余裕で入れるのだが、見るからに古そうだ。崩落や藪こぎの可能性もある。延長は460m。ふむ。歩けないことはないか。
雨が上がったら歩きで攻略してみよう。林道「谷線」は以上である。

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