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林道の旅人
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森林基幹道「宇目蒲江線」を迷走する(佐伯市)

青山の山の中に突然出現した、森林基幹道「宇目蒲江線」を迷走する。

若山谷22分線は ここから どうぞ。

若山谷林道21支線を走ると、高規格の道路にでた。若山谷林道22分線だ。
気持ちのよいアスファルト道路だ。
こんな山奥に本線でもない若山谷林道22分線が、高規格で延びるのはわけがあるのだろう。ダンプが後ろから追い越していく。どこかにつながっているのだろう。幅員は分線にしては広い。5Mはあるだろうか。これでは森林基幹道並みだ。いや高規格な県道並みである。
若山谷林道22分線は、右に左に曲がりながら登っていく。このままでは宮崎県と大分県の境を越えて延岡市に下りてしまいそうだ。
しばらく走ると林道標識を発見。傾いているが立派な林道標識である。
森林基幹道「宇目蒲江線」とある。幅員は5M。平成4年から作り始めたとある。延長は記入されていない。つまり、この森林管理道はまだ延びているのだ。
これはかなり高い所に来た。やはり佐伯市青山から蒲江、または宇目までの山を越えていくのだ。凄く見晴らしがよい。若山谷林道、若山谷林道21支線のダートがなければ、家族でピクニックにいいかもしれない。飛行機から眺める景色ほどある。これはいい。お勧めである。ただし、景色がよくても夜は何も見えない(明かりはない)ので、ここはデートスポットには向かないだろう。
走っているうちに林道の右の上に面白いものを発見した。鉄塔が建っている。これはなんだろうか。反射板だ。マイクロ波を中継する設備である。

このような山の上にある反射板は、どこが使っているのだろう。「風来坊」の仕事魂が燃え上がった。林道の上の空間にをマイクロ波の「道」が走っているのだ。興味がある方は ここから どうぞ。
しかし、景色がいい。しばらくカメラを望遠にして景色を眺めていたら発見した。ああ、あれは黒沢ダムではないか。こんなに見下ろすところまで走ってきたのだ。画面左側の道は、若山谷林道だ。
この位置は、黒沢ダムから眺めた画像で考えると霞んでいる山の下あたりだろうか。よく見ると、何か山から突き出しているものが見えるような。いやいや凄いところにいることを実感する。
山は美しく眼下に広がる。
しばらく登りだった森林基幹道「宇目蒲江線」はゆっくりと下り始めた。このまま走ると、蒲江の方に降りていくはずだ。しかし、不安がよぎる。人っ子一人いない森林基幹道を走る2台のダンプ。そして、蒲江に森林基幹道が開設された事実を知らない「風来坊」。さらには対向車が一台もないという事実。もしかしたら、この森林基幹道は、蒲江まで開通していないのではないだろうか。
林道は気持ちよく降下していく。なんとなく泥の轍がついているのが気がかりだ。もしかしたらアスファルト舗装がなくなって,林道を切り開いている現場に突入かもしれない。ダンプは戻ってきていないので、作業中だろう。
こうなったら、アスファルト舗装が途切れたら、Uターンということにしよう。佐伯市の林道を迷走する「風来坊」としては、英断(!)である。痛い目を何回か体験すれば、無鉄砲や風来坊も思慮深くなるというものだ。
 数キロほど降りたら、いきなりダートになった。いつもなら「ダートダート♪」と喜んで「いっけーい」なのだが、工事をしているような音が切れ切れに聞こえてきたり、ダンプのエンジン音が聞こえてきたりと、突入することが林業関係者に迷惑をかけること必至だ。
 林道新設現場を迂回してわき道に入り込んで迷走するのも楽しいのだが、持っている地図は国土地理院のものとツーリングマップルだ。新しい作りかけの林道が乗っているわけでもない。冒険するには山は深すぎるようだ。
 何か情報を得てから再度チャレンジすることにしよう。景色を楽しむために走るのはお勧めな林道だった。森林基幹道「宇目蒲江線」を迷走するは以上である。

2010年10月に再度走る機会を得た。森林基幹道「宇目蒲江線」はどうなるのだろうか。

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