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林道の旅人
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林道 天面山線

大分市と豊後大野市の境に広がる林道群を走ることにした。
 一般国道10号を大分市方向に走る。今回の目的地は大分市は大分市でも豊後大野市との境にある。高速道路が無料化されたおかげで、一般国道10号は車の姿がほとんどなくなってしまった。
 大南大橋の交差点を左折する。ここの角には本屋とカレー屋、コンビニがある。今回は停車ができなかったので、夏に撮った画像をつけておこう。よい目印があるのだ。こんな看板があるのだ。春のかすんだ空に比べて夏空は抜けるような青さだ。
左折すると橋に差し掛かる。
この先が大南大橋である。橋の下を流れるのは大野川である。この川は祖母山を水源に持つ川である。なんでも水質のよさは番匠川といい勝負らしい。
 橋の上で撮影。ローカルな橋なのであまり通行はないようだ。
今回は県道631号線を豊後大野市方向に左折する。大規模な林道群をもつ天面山があるのだ。
県道631号線は、一般国道10号と大野川を隔てて並走する道である。実に走りやすい。
立派なトンネルが現れる。竹中トンネルである。道沿いのヘキサと合わせて進行方向の確認としよう。
対岸を走る一般国道10号。大野川にかかる橋は国道57号線、中九州自動車道へ至る。大野川は静かな川に見えるが、荒れると大変な川となる。一般国道10号を削って通行止めにしてしまったこともあるくらいだ。国道の代替道路として、この県道がしばらくの間使われたことがある。
走っているうちに、道は狭まり、険道に近くなってきた。といってもわずかな区間である。大型車両が来たらよけることが難しい道がしばし続く。途中からまた道は広くなるので安心である。
しばらく走ると右に天面山への大きな標識が現れる。ここを右折である。いよいよいよいよ天面山を攻略である。
天面山の分岐は大分市と豊後大野市の境でもある。今回は豊後大野市の林道も発見できるかもしれない。
JR豊肥本線の踏切を越えてスタートである。集落の中を走るので十分な注意が必要である。さあ攻略開始だ。

集落の中を通り過ぎ、道は山の中へ入って行く。ところどころ家があるので無謀な走りは勧めない。
しばらく走ると分岐が現れる。これまでも分岐はあったが、大きな道を選んで間違いはなかった。さて、ここはどうしよう。
正解は右の道である。天面山への案内看板が設置されている。
しばらく走るうちに前方に看板が見えてきた。天面山への看板のようだ。
分岐を曲がろうとして気づいた。林道表示の白い角柱と黄色い標識が立っている。大分市の標識は佐伯市の標識に比べて3倍ほどある。実に目立つ。林道マークはないもののよくわかる標識だ。

林道 天面山線である。延長10646.2m、幅員4.0mの長い林道である。舗装はアスファルトでオフロードバイクでなくとも走りやすい道のようだ。
天面山への標識は2.7kmとある。となると、林道 天面山線は頂上を目指す林道ではなくまだ山の奥に延びる林道らしい。いざ攻略開始である。

  

路面には枯れ葉が結構ある。速度を上げて走るのは転倒の危険がある。アスファルト舗装と雨上がりの落ち葉群、オートバイの大敵である。今回は濡れていないのでそこまで気を使わない。
道は4mの幅員を保ちながら、天面山に分け入って行く。4月の若葉の匂いがかぐわしい。やはり林道は春がいい。



道は4mの幅員を保ちながら、天面山に分け入って行く。XL250Rの単気筒エンジンが力強く歩みを進める。いい気分である。
しばし登り坂を楽しんでいると黄色い林道標識が見えてきた。これは分岐のようだ。
地図で確認する。どうやら、林道 端登線か、林道 城山線のようである。
地図は、大分県農林水産部林業振興課発行の『大分の林道2005』を参考にしている。この地図は県の林道を網羅しているので、このような市の境を走るときはありがたい。
林道 端登線であった。幅員4.0m、延長700mの林道である。地図では川のそばで行き止まりとなっている。川のそばには道が作られていることが多い。市道に接続するバイパスなのかもしれない。


更に歩みを進めよう。天面山の標識が上へ誘う。右が林道 端登線、左が林道 天面山線である。
道はゆるゆると高度を上げていく。枯れ葉が道に散っている。あまり通行量もないようだ。そういえば、林道 天面山線に入ってから1台の対向車にも出会っていない。
かなり高度も上がってきたころ、大分市の黄色い林道標識が見えてきた。見晴らしは最高によい場所だ。どの林道だろうか。


林道 城山線である。おかしなことにおなじみの白い角柱の林道表示はどこにもない。以前から気になっていたことであるが、林道表示は黄色い林道標識に置き換えられているのではないだろうか。木で作られ地面に直接建てられているこれまでの林道表示は腐って崩壊してしまう。防錆処理を施した林道標識なら、林道表示より長くもつに違いない。併設されているのは林道表示を回収しなくとも自然に返るからなのかもしれない。しかしこの標識では幅員や延長が読めない。
 主宰のデータによると、林道 城山線は延長 543.3m、幅員は不明である。次回の攻略では計測道具も必要だ。約4mと見たがどうだろう。ここから山頂に至るらしい。

  
林道 天面山線から眺める景色。すばらしい。これは一見の価値がある。
しばらく走ると標識を発見した。大分県の表示である。林道 黒仁田線でも見かけたタイプだ。色あせておりかなり昔の設置と見た。
なおも進む。路肩から草が侵入を始めようとしている。
分岐を発見した。白い角柱の林道表示と、黄色い林道標識、さらに青の標識がある。ついぞ見かけない標識だ。三の岳なかよしパークとある。こんな山の奥に一体??

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