直線上に配置

林道の旅人
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林道 鎮南山線(臼杵市ー津久見市)
臼杵市から津久見市にかけて鎮南山を走る林道 鎮南線を走った。
すばらしいダートと景色は、林道ライダー諸氏にお勧めである。

2010年8月に舗装後の林道「鎮南山線」を走った。このレポートは ここから どうぞ。

佐伯市から、一般国道10号を北上する。今回は臼杵市から津久見市に広がる鎮南山が舞台である。一般国道10号を臼杵市野津で県道633号に右折する。ちょうど左曲がりのカーブから分岐となる。曲がり角には自動販売機がたくさんある商店があるので、確認は易しいだろう。画像は件の「かわの商店」。必要ならここで飲み物などを補充するとよいかもしれない。
県道入り口には県道633号線の表示が鮮やかである。県道表示が多いのはいいことだ。道に迷わずにすむ。この標識は店の近くにある。下の画像で分かるだろうか。店の前から道を隔てたところにあるのだ。
県道633号は幅の広いいい道である。交通量もそこそこある。しばらくまわりの景色を眺めながら走る。
しばらく走ると分岐の表示が出てきた。拡大してみよう。県道204号が左から来て直角に曲がり臼杵方向に延びるようだ。県道633号はここで終わるのだろうか。
ここが分岐。見た限りでは県道633号も県道204号も別に変わりがないようだ。なぜ県道633号が終わるように見えるかというと、実はここから随分と先まで県道が重複するようだ。国道502号線に接続する前で、再び県道633号が顔を出す。重複していなければ説明のできない接続になるからだ。再び現れる県道633号の分岐がとんでもない難所と化すとは、この時点では知らない「風来坊」だった。さあ、まっすぐ進もう。

分岐から直進してひたすら走る。これまで頻繁に立てられていた県道の表示が見かけなくなってきた。ここは本当に県道204号だろうか。考えながらぽくぽくと走るとやっと表示が見えてきた。しかし表示が少ないのは困ってしまう。
さらに走る。あたりの風景を楽しみながら走るが、だんだん人気がなくなってきた。大丈夫だろうか。臼杵方向に走っているのはわかるがどんな道になるか見当がつかない。
どうも、この県道204号は、集落から集落をつないでいるようだ。さて、この橋をよく覚えてほしい。この橋から左を見るとダムが見える。ここは乙見の防災ダムである。この先で県道204号は県道633号と分岐する。

ダムを見逃しても大丈夫。バス停もあるのだ。ダム入り口とある。
 
少し走ると青い分岐の表示が現れる。県道204号はどちらだろうか。拡大してみようって、県道204号はどっち??
ここが分岐だ。どこにも県道表示はない。青い分岐の案内にも「臼杵」、「津久見」としかない。そうなのだ。ここが県道204号と県道633号の分岐であるとわからないと、林道 鎮南山線にはたどり着かない。「風来坊」は県道204号がまだ続いていると誤解してまっすぐ走ってしまった。「風来坊」の名は伊達ではない。ロスタイム2時間少し、ロスkm片道10キロほど。いやはや痛いロスである。
ここは右折が正解なのだ。読者ライダー諸兄は右折をしてほしい。
ちなみに直進すると、しばらく県道表示のない道路を走った後、一般国道502号にぶつかってしまう。そこまで行ったら戻らなければ迷子になってしまう。
分岐の角に立つ臼津交通のバス停を拡大しよう。これはよくわかるポイントである。ここまでくればもう林道 鎮南山線はもうすぐなのだ。
分岐を右折して走る。狭小な部分もあるが、まぎれもなく県道204号だ。しばらく走ると、ぽつんと県道標識が現れる。こんなところではなく分岐にこそほしい表示なのだが。
上り坂を走ると左に建物が見えてくる。この建物を覚えてほしい。拡大してみよう。男性用のトイレの表示がわかるだろうか。ここまでくればあと少しなのだ。
左にはグラウンドのような広場、右には駐車場スペース。道はくだりになる。
いきなり道は狭くなる。さてはこの直進が林道 鎮南山線か?
最後のどんでん返しが用意されている。まだ、幻の鎮南山線は目の前に現れない。

もしかして左折するコンクリートの道がそうかもしれない。右の駐車場スペースに登ってみよう。
駐車場スペースは運び込まれた土砂が無造作に置かれていた。あたりを見ても林道の関係のものはないようだ。左折するコンクリートの道を眺めてみよう。山道のようだ。

実は調べてみると、ここが幻の林道 鎮南山線の入り口だったのだ。佐伯市の林道は必ず林道表示を入り口に持つ。そんな先入観で林道表示を探していたのだが、ところかわればである。他の都市の林道を走るときは先入観を捨てて臨まなければ・・・・.。
実は、バイクの前輪のところにある「柱」がお目当てのブツだったのだ。サイズ的には佐伯市規格に近い。拡大しよう。
これって...。まあ確かに林道表示だが...。実は、ここには鉄製の大きな林道標識があったという。しかし、その表示は工事中表示であり、工事が終了した時点で撤去されていたらしい。まだ、きちんとした林道表示が出来上がっていないので、このような仮の標識なのだろう。攻略時にそんな裏事情を知らなかった「風来坊」は、標識を見逃して直進してしまった。県道204号の道は山に消えていく。「風来坊」の名前は伊達ではない。ここが林道入り口と認識するまで、30分ほど山道で遊んでしまった。
さあ、ここが幻の林道「鎮南線」の入り口だ。知らない林道を走るときは、いつもどきどきする。いっけーい。バイクのアクセルを開く。さあ、旅の始まりだ。
コンクリートの部分はすぐに終わる。ダートだ!!ダート林道が続いているではないか。車の通行があるためか地面は適度に硬くブロックタイヤは地面をがっちり噛む。いいダートだ。粘り気のある赤土だ。いいグリップである。
この土の固さがなんともいえずいい感じだ。速度を出しても食いついてくる路面は最高だ。今まで走った林道の中でも上位に位置する感覚だ。こりゃいい。
いきなり崩落の跡が現れた。まだ新しい。これでは2輪車以外は走れない。とりあえずスルーしよう。走りながらの撮影は難しいものだ。
全体がこのようなダートなので気持ちよく走れる。これはぜひライダー諸兄の体で体感してほしい。
林道 鎮南山線は改良中のようで工事があちこちで行われていた。もしかしたら舗装されてしまうのだろうか。そういえば臼杵市野津方面はダートだが、津久見市の方は舗装されているとも聞いた。これからが気がかりだ。
しかし、いいダートだ。食いつきといい走りやすさといい最高だ。時速30キロほどでもびくともしない。いっけーい!!楽しく攻略は続く。
  
場所によって微妙に土質が変わってくる。思い出したようにコンクリート舗装が現れる。
  
長い間の工事で工法が変わったようで、場所によって道の姿が変わる。林道は生きているのだと実感する。
楽しく走っている林道のあちこちで下界を眺めることができる。もうかなりの高さまできている。見晴らしもいい。この林道は最高だ。
また道が表情を変える。砂利を敷く工法のようだ。車が頻繁に通るのだろう。砂利の下の路面が轍となって続いている。しっかりした土質で砂利でハンドルをとられることもない。
しばらく走ると分岐が現れた。新しい林道だろうか。なにやら看板がある。拡大しよう。林道を整備するというのは、舗装工事だった。

分岐の左を見る。これまでと同じような林道が広がっている。こちらが鎮南山林道なのだろうか。おや、標識がガードレールにある。拡大しよう。違う山に行くようだ。しかし國道とは泣けてくる。味わいいっぱいの表示である。


國道502号へ行く分岐は ここから どうぞ。
きょろきょろ見渡すとあちこちに親切な表示が示されている。管理人は姫岳方向から来た。鎮南山は左だ。
バイクの鼻先を鎮南山方向に向けてしばし休息。と、ガソリンのにおいが鼻を打った。あれれ、キャブレターのホースからガソリンが漏れている。これは大変である。オーバーフローか故障か詰まったか...。休息どころではなくなった。キャブレター下をこんこんとドライバーの背でたたくと漏れる量が変わる。ははあ、キャブレターのフロート室にごみが迷い込んだな。どうしようか。キャブレターをばらすのが一番なのだが、ここは林道、ばらせるわけがない。となると...。
 「風来坊」の頭の中でひらめきが暴走した。
 つまり、フロート室に細かなごみが詰まったから漏れ始めたのだ。なら振動を与えてごみを動かせばいい。ドライバーの背で、漏れが最小になるように(といってもぽたぽた漏れている)調整をして相棒にまたがる。引火したら一発だが風で蒸発してくれるだろう。
いっけーい!思いっきり荒く走り始める。ぽんぽんはねるようにわざと段差を選んで走る。さあ、どうだ??
あまり跳ねて石が当たるのは怖い。火花のひとつで、「風来坊」とバイクはぼん!だ。道を選びながら走る。まだ、漏れている。しかも量が増えている。このままではガス欠も考えなければならないか??冷や汗が浮かんでくる。
土質が変わった。画像ではわかりにくいが鮮やかな赤系の土が露出している。これは霧島火山灰層と予想した。見事な赤だ。少し前に削ったのだろう。色が鮮やかだ。
この土がブロックタイヤにいいようだ。粘土質がぐいぐいパリダカ号を前に進める。工事車両が止まっていた。日曜日はお休みのようだ。
しばらく走ると面白いものが立てられていた。林道に魚とはこれいかに?実はすごいわけがあった。拡大しよう。なるほど「森は海の恋人」である。
感心しながらバイクを進めると、なにかのモニュメントが現れた。これはなんだろう。
林道 鎮南山線の開通記念碑だった。しかしよく見ると林道ではない。「風来坊」は、この鎮南山線を、広域基幹林道と考えていたが、森林基幹道とある。広域基幹林道の上位に位置する道なのかと思ったが、後日調べると、予算の関係の名称変更だったようだ。このあたりはお役所の仕事なのでよくわからない。林道の位置づけが変わったのではないようだ。
記念碑の横の電柱に白い柱が立てかけられていた。おや、林道 山南線の起点だ。左の分岐でもある。林道「山南線」は山寺に至る林道である。


先を急ごう。まだ林道 鎮南山線は終わっていない。空模様が少々おかしくなっている。ダート林道で雨の洗礼を受けると、路面はマディーな泥道と化す。

記念碑が一番高いところだったのかもしれない。林道 「鎮南山線」はくだりになった。そういえば、記念碑のあたりからダートではなくなっている。しっかりしたコンクリートの道路が続いている。
くだりになると周りの景色も目に入ってきた。何かの開発だろうか。山肌がかなり大きく削られている。
白い山肌??ああ、これは津久見市の石灰岩の露天掘り現場ではないか。津久見市の工業の主力である石灰石はこのような形で採掘される。すばらしく大きい鉱脈である。たしか「風来坊」が子供のころ見た山はもう少し高かったように思える。古い写真を眺めると、実際もう少し上の方まで山があった。つまり30年ほどで峰がひとつなくなってしまったということのようだ。
しばらく林道をぽくぽくと走っていると、変なものが見えてきた。カバーに覆われているが、これはパラボラアンテナである。林道にパラボラアンテナとは???興味津々に近づいてみる。

なんとも大きなパラボラアンテナだ。石灰の採掘現場のほうを向いている。バイクと比べてみよう。いかに大きなものかわかると思う。
どこの無線局だろう。拡大してみよう。光中継増幅装置??ますますわからない。いったいどこの局なのだろうか。何の用途なのだろうか。会社名は入っていない。
道は山肌に沿って降下する。麓まで一直線という感じだろうか。ふと気がついた。キャブレータからのガソリン漏れがなくなっている。ごみも流れ落ちてしまったらしい。ひやひやものの素人仕事だが、キャブレターのごみが落ちてよかった。
視界が開けると海が見えた。赤白の煙突なども見える。林道の下は津久見の工業地帯だった。
林道はいきなりT字路に差し掛かって終わった。出口には各種標識が立ち並んでにぎやかである。立派な鎮南南山線の標識は「工事中」であった。始点にはなかったのだが...。

分岐の奥から下ってきた。
 
あわれ林道標識...。無造作に倒されていたが、終点を示している。
 
管理者 津久見市と読める林道標識。朽ちてしまっている。
   
<<左方向を向いた画像     林道から突き当たった画像     右方向を向いた画像      県道の標識もばっちり>>
左側は通行止めになっていた。真ん中はトイレのある広場である。右は県道217号 県道の表示も鮮やかである。
県道217号を下ると工場群に入る。ここを右に曲がったら高速道路 東九州道津久見ICのたもとに出る。一般国道217号の接続でもある。
工場地帯を過ぎ津久見市の郊外に進む。ここで一般国道217号に接続する。直進すると東九州自動車道 津久見ICに至る。標識を拡大しよう。迷うのが大変という方は、津久見側から旅すると楽かもしれない。さて、帰ろう。XL250Rパリ・ダカールは250CCなので、高速道路に入ることができる。津久見市から佐伯市へは高速道路を使わなくとも帰れないことは無いが、山をひとつ越えるのはちょっといやかもしれない。では、津久見インターへGO! 幻の林道 鎮南山線は以上である。

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