直線上に配置

林道の旅人
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林道 白山線(臼杵市)
臼杵市風連鍾乳洞の山にある林道 白山線を走った。

ここは一般国道10号の旧道入り口である。昔はここを大型車輌が対面通行していた。今は通るものはほとんどいないように見える。
ここが一般国道10号との分岐点。佐伯市から来ると、中の谷トンネルを越えて下り坂の先にあたる。駐車場スペースと自動販売機スペースのある広場が右側に広がる。ここは昔、中ノ谷トンネルが有料であった時代に料金所などが設置されていたスペースである。分岐点の先から中の谷トンネル方向を望む。Pの字のところから左折の分岐が延びる。
旧道は中ノ谷峠の方に続く。今回攻略する林道 白山線は旧道に開口する林道なのだ。
旧道は山の中を走る。見晴らしはよくない。しかし、気楽なのは対向車がほとんどないことだ。事実、林道に入るまで人の姿を見ることはなかった。
途中、石が積み上げられている部分に出くわした。石垣である。崩壊して見る影もないがこれは国道として使われる以前から組み上げられていたものと聞く。つまり、旧道の態をなしてはいるがここは昔の交通の要衝であったというわけだ。憶測だが、それに接続する林道 白山線も交通路を林道として整備したのではないだろうか。
しばらく走るとガードレールが斜めに見えてきた。これが、林道 白山線である。
立派なコンクリートの壁が左にそびえる。林道が降下してきたのだ。この先で旧国道と林道は接続する。
分岐である。左に分岐がある。180度曲がって一気に山の峰に向かうのが、林道 白山線である。右にも分岐のようなものが見えるが、ここはちょっとした草原となっている。地面が現れている部分は車が転回するのに使っているようなので、テントなどを張ると怖い思いをするかもしれない。山の朝は早いのだ。なお、まっすぐ進むと中ノ谷峠を経て佐伯市に向かう道となる。中ノ谷トンネルの先で一般国道10号に接続する道だ。
林道の進入路は鋭角である。このつくりからするに、やはり林道 白山線を越えてきた人は中ノ谷峠を越えて宮崎の方に進んでいったにちがいない。バイクがある道が旧一般国道10号で、現在の一般国道10号に接続する方向だ。
林道の入り口に林道教示があった。古い林道に立てられているタイプだ。拡大しよう。
さて走ろうかと思ったら、白い柱のようなものが転がっていた。拡大しよう。
林道標識のようである。もう野津町ではなく臼杵市なので引き抜かれてしまったようだ。だったら黄色の標識も更新するといいのにと思うのはおせっかいだろう。

さあ、林道 白山線を攻略開始である。
この林道 白山線と続く林道 白谷線はダート林道である。気持ちのよいダートとがれがれが広がるオフロードバイク向きの林道である。オンロードでも走れないことはないと思うが、がれ場はきついかもしれない。
道は表情を変えながら登る。見晴らしはよくない。昨日までの雨で地面がしっとりとしていてタイヤの食いつきはいい感じである。
結構、小石が多い上に、雨天時は川代わりになるのだろうか、水の流れた跡が深く刻まれている。
だんだんがれがれしてきた。よく見るとこれって土砂崩れの後のようだ。土砂を取り除かずにそのまま道にしてしまったようだ。タフというかなんと言うか。下の画像は埋まってしまったガードレール。

見事に土砂が道を埋めていることがわかる。崩れたあとは整備していないようだ。やはり、林道である。バイクはそんな土の盛り上がりなど意に介さず乗り越えていく。
先に進もう。しばらく走ると小規模の土砂崩れ現場が...。まだ新しい。この雨で崩れたのだろうか。
結構いいがれがれ状態である。道というより河原状態。しかしこれは登りの道なのだ。いっけーい!!250CCエンジンが吼える。ぐいぐいと100キロほどの車体と[風来坊」を押し上げていく。やはり相棒のパワーはいい感じである。
だんだんと見晴らしがよくなってきた。麓から雲が登ってくるのが見える。そういえば一般国道10号から見た林道 白山線あたりは雲の中にあった。不安を覚えるが何とかなるだろう。
やたらと松が多い。ガードレールの内側から生えている。この松は誰かが植えたのだろうか。それとも???
おおっと。霧が出てきた。30mぐらい先からよく見えない。こりゃ困った。
何かのガードが道に生えている。高さは15センチぐらい。色から材質を予想すると硬いプラスチックのようにも見える。突っ込んだら転倒ものかもしれない。端から端まで設置されているようだが・・
これは硬質のゴムのようだ。おそらくは土砂を抑える砂防の目的で設置されているのだろう。ゆっくりと越えてみる。問題はない様だ。何箇所か同じようなものが設置されていたが、土砂が積もって段差になっているところもあるので、突っ込むのはお勧めしない。
霧が濃くなってきた。あまり濃くなったらどうするか考えないといけない。
周りは雲の中。いつもは下界が美しく見えるのにこれでは楽しめない。
ちょっと休息しよう。このままだと対向車が来たときは衝突の恐れがある。視界は10mぐらい。誰一人いない林道で、霧だけが濃くなっていく。こんな非現実的な風景も悪くない。バイクのエンジンを止め、林道に座り込む。リュックからコーヒーを取り出し口にする。しんとした林道で飲むコーヒー。最高だ。タバコを吸う人ならここで一服だろうが、「風来坊」は喫煙の習慣を持たない。ほっと一息である。
30分はのんびりしていただろうか。だんだん霧が晴れていく。下界の景色がぼんやりと見えてくるようになった。そろそろ出かけようか。
いきなり鉄条網に守られた近代的な施設が現れた。これは携帯電話の基地局である。林道沿いに設置する理由はアクセスが容易であることと、見晴らしがよくサービスエリアを広く取ることができるからである。さて、どこの事業者だろうか。見晴らしがよい証拠に霧もこのあたりにはたまっていない。風通しもいいみたいだ。
KDDIである。AUの携帯電話の会社だ。野津東無線基地局とある。
一般的にAUの周波数は860MHzから 869MHzまであたりを使っている。
チャネル間隔を25 kHzとすると340波あたりが使えるような感じだ。もっともひとつの基地局で340チャネルもカバーすると隣接基地局が使うチャネルがなくなるので数分の一ぐらいが保有チャネルとしても、野津のほとんどがカバーできるだろう。いい立地条件である。実は「風来坊」はプロの無線技士だったりする。おっと、仕事のことはさておいて......。

視界もよくなってきた。あれ?道端に置かれているものは?
伐採された材木だった。ここは林道。林業の道である。
道も平坦になってきた。やはりオフロードバイクには林道が似合う。
さりげなく表示されている、大分県林業公社の林班表示。林道は林業を支援する道である。改めて考えさせられる。
すでに尾根道になっているのだろうか。緩やかな起伏で林道は続いていく。
また、霧が巻き始めた。山の天気は移ろい易い。
霧は気になるが走りに問題は無い。しかし、霧の時は生き物が動かない。息を潜めているという感じだ。
勾配は緩やかである。この林道「白山線」はこのまま次の林道に接続していく。ダート林道に刻まれた四輪の轍が使われている林道であることを物語っている。しかし霧が晴れない。
更に霧は濃くなる。これは対向車が来ると危ないかも。本日2回目の休憩と洒落込もう。のんびりもう一本のコーヒーを開けよう。30分はぼーっとしただろうか。
だんだん霧は晴れてきた。これなら走るのに問題は無い。時間も少々気になる。
下界も見えるようになって来た。いい感じだ。速度を上げよう。
まだ少し霧が巻いているが気持ちよく走る。霧が出ているときは見えなかったが、鳥が枝の向こうを飛ぶのが見えるようになった。鳥もじっとしていたのだろう。
分岐が見えてきた。路面がダートからコンクリートになる。そろそろ、この林道もおしまいに近づいてきたようだ。
ここで林道「白山線」は終わりとなる。林道表示は右の角にある。
幅員4m。延長6946mの林道は終わりである。下の画像は林道表示のそばにある案内板。いかにも林道という雰囲気である。案内板には延長は6946mとあるが、林道標識には6945.99mとある。さてどちらが正確だろうか。ちなみにここが起点である。

入り口のところに立てられていた林道標識と同じものがここにもあった。臼杵市に組み込まれたからであろうか。表示は曲がり汚れている。保守されていないのが分かる。トラックか何かがぶつけたようにも見えるが...。
   
左折すると風連鍾乳洞を経て一般国道10号へ。右折すると林道「白谷線」へ。それぞれの画像である。
とりあえず左折して、一般国道10号に出ることにしよう。
右折する林道「白谷線」へは、 こちら からどうぞ。
道なりに下る。
かなりの傾斜だ。さすがに大型車両は通れない。
しばらく走ると分岐が現れた。ここを左折すると、林道「内平線」になる。
林道「内平線」は、 ここから どうぞ。
だんだん下界が近くなってきた。
ガードレールから下を除くと大きな駐車場が見えてきた。風連鍾乳洞の駐車場だ。家はお土産屋さんだろうか。
駐車場に向けて降下する。
しばらく走ると駐車場に出てきた。降下完了である。この駐車場の奥に鍾乳洞がある。拡大しよう。奥の建物あたりが鍾乳洞入り口らしい。

ここが降りてきた市道だ。風連鍾乳洞から入るライダー諸兄は、この画像を参考にされるとよいかと。
一般国道10号へ向かう。お土産やさんのそばの市道を走る。なだらかに下る道だ。
大型バスの駐車場を右に見ながら降下する。まだ、ここは山の中腹なのだ。
道幅はバスの駐車場から一気に広がり走りやすくなった。降下は続く。
ここが一般国道10号との接続点。ここを左折すると佐伯市。右折すると豊後大野市、大分市である。
さあ、佐伯市に帰ろう。一般国道10号の旧道に始まり、林道「白山線」で霧に巻かれる旅を堪能した。ダート林道の快い旅はライダー諸兄にお勧めである。

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