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林道の旅人
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林道 馬〆線(大分市)

大分市九六位山系連山に走る林道「馬〆線」を旅した。


林道「九六位線」から道が臼杵方向に分岐している。ここが今回攻略する、林道「馬〆線」である.
延長は4293m、幅員は4.0mの林道である。

林道「九六位線」は ここから どうぞ。
入り口には黄色の林道標識と、白い柱の林道表示。さらに目的地を示した看板まで立てられている。ここは交通の要衝のようだ。舗装はアスファルトのようである。林道「峠線」のようにしっかりした舗装がされているのだろう。
手書きの林道表示である。ここから臼杵と大分の境界である吉野地区の奥の福良<ふくら>へ至る林道である。国道10号線から福良へはかなりの時間がかかるが、林道「馬〆線」ではどうであろうか。目的地の標識からもこの林道が、交通の要衝であることが分かる。
 
道はなだらかに下っていく。アスファルトの路面は走りやすい。しかし、あまり利用者がいないようで落ち葉が積もっているのが気になる。どんな林道なのだろうか。
見晴らしはよくない。木々の間から山々の峰が見て取れる。かなり高所を走る林道である。
木々の間を縫うように林道は続く。交通量もなく真ん中を走っても邪魔にならないようだ。
おや?突然舗装がなくなった。ダートである。ダート林道である。砂利がいい塩梅に敷き詰められている。これはうれしい。
わだちがくっきりした林道である。昭和の時代にはあちこちにあったであろう道である。日本の原風景である。
ダート林道が続いていく。タイヤから伝わってくる砂利の振動が心地よい。ブロックタイヤにはアスファルトは優しくないような気がする。
林道は、コンクリート舗装やダートを繰り返しながら下っていく。路肩が崩落している部分もあり、また、砂利が浮いているところもあるのでゆったり走る。
林道「馬〆線」は分岐があちこちにある。舗装はされていない部分もあるが、林道としては成熟しているようだ。誤って入り込まないためか鎖で閉鎖している分岐が多い。
  

いい林道である。ダートの距離もいい。
大きな分岐が右に現れた。入りたくなるような林道であるが、閉鎖されている。看板がある。見てみよう。
この奥は公団の造林地のようだ。平成2年から60年間の造林である。開設に関わった人は伐採には携わることはないだろう。気の長くなるような時間がここにある。林道「馬〆線」は成熟した林業の道だった。
更に林道を走る。気持ちのよい林道である。見晴らしはよくないが、木々の匂いが心地よい。林道ツーリングの極みである。
また分岐である。工事中のようだ。あれ?あの白い柱は??林道表示のようである。
やはり林道である。林道「馬〆線」から分岐する林道は林道の地図では一本あったような気がする。たしか行き止まり林道だった。コーンには、大分市耕地林業課の名前が書かれていた。大分市の林道らしい。
林道「大迫線」である。工事中のようであるし、閉鎖されているので今回は進入しないが、いい林道を見つけた。次回の楽しみとしよう。ダート林道とパリダカ号が見事に似合っている。やはりオフロードバイクはダートが一番と思う。


林道「大迫線」は ここから どうぞ。
しばらく走ると林道に似合わない金網の柵が見えてきた。ふと上を仰ぐと...。
すぐ上を高圧線が通っていた。地上からの高さはかなり低い。林道ならではの風景である。一般道路ではこうはいかないだろう。
  

 
林道は平坦になってきた。上ったり下ったりが続く。
面白い林道である。ここはゆったり時間をかけると楽しめそうだ。
終点に着いた。おなじみの黄色の標識はあるが、白い林道表示はみあたらない。あれ?林道標識の下に横たわっているものは、もしや???
やはり林道表示だった。根元が腐って朽ちてしまったようである。終点の字が鮮やかである。主宰「風来坊」が倒したのではないことは、根元が腐っていることが確認できるだろう。立てようと思ったが穴を掘る道具を持っていなかったので、そのままにしておく。次回来ることがあったらスコップは必携である。
林道は終わったが、まだかなりの高いところにいる。ここからは市道である。林道と同じような規模のダートが続いていく。福良地区はまだ見えてこない。
かなり走り下ると、人家が見え始めた。福良地区だ。ダートはいつの間にかアスファルト舗装になっている。しかし林道「福良線」ではなく「馬〆線」というのはなぜなんだろう。疑問は解消されない。

走っているうちに疑問は解消された。牛・馬の神社が「馬〆神社」が現れた。
そう、これが語源だったというわけだ。
牛、馬の神様である「馬〆神社」が林道「馬〆線」の先にあるから、馬〆線と名づけられたのだろう。しかし、800年前からこの地にあり、しかも人間の縁結びまでしてくれるとは凄い神様である。
上の看板は林道の出口と、県道206号線の角に立てられていた。県道206号線といえば...林道「九六位線」の入り口と立体交差していた道である。この道を進むと、下の右の画像の道にたどり着く。その先にあるのが左の画像のトンネルである。
  九六位の峰から走る道と吉野の里を走る道が20キロ以上のループを形成して見事に人々の生活に繋がった。林道「馬〆線」は以上である。


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