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林道の旅人
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林道 内平線(臼杵市)
臼杵市風連鍾乳洞の山にある林道 内平線を走った。
林道 白山線、白谷線から風連鍾乳洞に向けて市道を走る。途中で分岐が現れる。
立ち木の陰にひっそりと白い柱が見える。林道表示のようだ。
近づいて見るが何も書かれていない。おやこれは林道表示ではないのだろうか。
しげしげ見ても何も書いていない。見つかったのは「終点」の表示だけ。これはなんなんだ。
  
林道表示であろうと考えて走ってみることにした。表示がない林道表示だからすぐ終わる林道かもしれない。
道はアスファルト舗装で走りやすい。山肌に沿って延びていく。一般国道10号に向かっているということは麓に下る林道だろうか。
山肌を縫うように走るので右側に開ける。雲が山にかかっているが林道 白山線より見通しはいい。気持ちのよい林道だ。
だんだん高度は下がっているが、道は終わらない。かなり長い林道だ。しかし落石が多いのはどうしてだろう。こぶし大の白い石が落ちている。乗り上げて転倒するつもりはないがちょっと走りにくい。
これは石灰岩のようだ。鋭角に砕けているのが気になる。いくらブロックタイヤでも刺さったら大変かも...。
じっくり、見るとやはり石灰岩だ。塩酸をかけるとあわを出して溶けていく...。学生時代に習ったような気がする。石灰岩といえば津久見市が有名だが、臼杵市の野津町も石灰岩の鉱脈を持っているようだ。
石灰岩がごろごろ出てくるのは気がかりだが、走りは楽しい。
おや林道沿いにアンテナを持つ設備が現れた。これはなんだろう。コンクリートの柱の上には八木アンテナと避雷針が設置されている。大きさからすると400MHz帯のようだ。

なにやら計測用の円柱が設置されている。文字を拡大してみよう。観測装置とある。どうも携帯電話の基地局とは違うようだ。
これは土砂災害発生監視システムだった。大分県の三重土木事務所の管理のようだ。野津は雨量は確かに多いと「風来坊」も思う。他のところが降っていないときも雨ということがよくあった。
結構白い石が崩落している。雨で石灰岩が溶け出して崩れるのだろうか。
霧も晴れて景色もよくなってきた。かなりの高度のところを走っていると実感する。
道はどんどん下っていくが、一般国道10号の方向とは違う方向に進んでいく。あまり通行量もない様子といい、石灰岩の散乱の具合といい、おそらくは山の中で終わる林道なのかもしれない。
片側が開けているだけで気持ちのよい風が吹いてくる。ダートもいいがこんな林道もいいと実感する。
ところどころで霧が沸いている場所があった。麓から雲が登ってくる。これが林道 白山線にかかって視界をふさいでいたのかも知れない。しかし沸くという表現がぴったりの雲の動きだ。
道はどんどん降下する。しかし、この方向は中ノ谷峠の方向だ。このまま行くと林道 白山線と同じように旧一般国道10号に接続するのかもしれない。
       
  
楽しい旅は続く。
カーブの一角に2本林道表示のようなものが立っているのを見つけた。ここで林道は終わりだろうか。この林道の名称はなんだろうか。
林業地域総合整備事業とある。平成7年に着工のようだが。管理者が野津町ということで林道のような気がする。
2本ある手前の方に林道表示があった。かすれて読みにくいが林道内平線という名前が見て取れる。残念ながら幅員や延長は読み取れない。終点のメーターが23749km、この起点が23752である。差し引き約3000mの林道である。幅員は目測4.0mというところだろうか。林道 内平線は以上である。
 
 起点 23752km
  終点 23749kmを確認。


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