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林道の旅人
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林道 戸屋平宇曽河内支線(佐伯市から臼杵市)

ふるさと林道「林道 戸屋平宇曽河内線」の旧道である「林道 戸屋平宇曽河内支線」を走る。なお、市を越える林道であるので、林道表示は佐伯市側が「林道 戸屋平宇曽河内支線」、臼杵市側が「奥地林道 戸屋平宇曽河内支線」である。

佐伯市本匠因尾から「ふるさと林道」に入る。
気持ちよく林道 戸屋平宇曽河内線を走る。やはり、なんというか、ふるさと林道である。気持ちは県道だ。林道ではない。
楯ヶ城トンネルの左横に分岐がある。いかにもトンネルができる前は、ここを通っていましたよといわんばかりの道である。ここが、林道 戸屋平宇曽河内支線である。

トンネルの長さは1328mだった。トンネルを迂回するこの林道、どんな旅をさせてくれるのだろうか。赤丸印が林道標識である。
佐伯市とある。やはり、林道標識はこのようにどっしりしたほうがいいと主宰は勝手なことを思う。
佐伯市側の表記は「林道 戸屋平宇曽河内支線」である。以前、走ったときに見つけた「奥地林道 戸屋平宇曽河内支線」が同じ林道ならば、大きく山の中を走って橋のたもとにでることになる。
しかし気になるのは、

延長 1500m
幅員 3.6mから4.0m

の部分である。
臼杵市の橋のたもとにあった「奥地林道 戸屋平宇曽河内支線」は、

延長 5118m
幅員 不明

であった。やはり、距離が違いすぎる。
これは、別の支線林道と解釈するほうがいいかもしれない。
結構使われているようだ。車輪が通る部分だけ砂利がはねのけられている。
水っけはあるが、戸屋平宇曽河内支線Aのようなドロドロの感はない。
おっと。ショベルカーが止まっている。平日に林道を旅しているので、作業しているところにぶつかりがちである。今日は、戸屋平宇曽河内支線Bで木材搬出のトラックに出会って、旅を断念した。ここも同じだろうか。

おそるおそる近づいたが、人影はなかった。
少し走ると広場に出た。テントを張るのによさげな場所だが、ここは伐採した材木の集積所だ。残された木の皮が、この場所いっぱいに材木が集められていることを物語っている。新しい木のにおいが漂っている。ということは現在、伐採&集積中とみた。先を急ごう。
気持ちのよい林道だ。少々石が出てきているが、ダートまでもいかないのんびり走ろう。ただし、作業林道から作業機械が顔を出したら回れ右である。道幅いっぱいの作業機械に、XR100改が勝てるわけがないのだ。
分岐発見。さて、どちらにいくべきか。
左側である。鉄の柵がある。これは私有地であることが多い。開いているからと進入すると「不法侵入」に問われてしまう。
右側である。こちらには柵はない。こちらに進路をとろう。
しばらく走るが林道は終わらない。もう1500mは、とうの昔に通り過ぎている。しかし、起点の標識はない。まさか、市越え林道??
 市境を越える林道は、林班の管理を考えたら当然ありうる存在だ。山で市が分けられている場合でも、2つの市をまたいだ一本の林道は考えられる。しかし、林道の管理上、市越えの林道を相手の市にまで広げて管理することはおかしな話になる。だから、先ほどの2つの標識になるのだろう。

 つまり、佐伯市側は市境までの1500mを「林道 戸屋平宇曽河内支線」として管理し、臼杵市は市境から5118mを「奥地林道 戸屋平宇曽河内支線」として管理する。このことで問題は見事に解決するというわけだ。使っている林業者は、市境を考えずに従事できる。見事である。

 同じような例は、県を越えた県道にもある。たとえば、宇目町から宮崎県に向かう県道6号は、県境を越えても県道6号である。利便を考えた見事な行政の連携ではないか。
気持ち的には、臼杵市を走っていると考え旅を続ける。おや?分岐だ。進入禁止になっているが、重機が通ったあとにも見える。新しい林道だろうか。右に表示がある。見てみよう。
楯ヶ城山の登山道だ。800m先に登山道があるというが、この進入禁止のテープは?

ちょっといやな気がする。重機が入って閉鎖されている場合は大概、土砂崩れだ。道がなくなっていたら旅も終わりではないか。
先を急ぐ。


これだ。上を先ほどの道が走っているのがわかる。これは大きな崩落だ。これでは通行できまい。

では下の林道はどうなっているかというと...。



これだ。
 まあ見事に押し流されている。土砂の力のすごさを思い知らされる景色だ。頑丈そうなガードレールの支柱が無残なことになっている。

 重機で「道路の土をのけただけ」の状態だ。ここって通っていいのだろうか。
さて、支柱についているはずのガードレールは?


赤丸印に注目してほしい。無造作に折れ曲がった状態で転がっているのは、支柱についているべきガードレール。すごいことになっている。
 崩落の処理が行われていないということは、何かのきっかけで崩れるということである。ここは危険である。主宰を参考にして、ここを旅する方は、崩落に巻き込まれる危険性を頭に置いてほしい。

 幸い、林道は続いているようだ。旅をすすめよう。
結構、土砂が入り込んでいるが、問題なく走ることができる。峠を越えたようで下りになっている。
作業現場だ。伐採が行われた後の林道だ。これ、廃物かな?捨てているならだるまストーブの燃料にしたいものだ。

実は主宰はだるまストーブを購入する気まんまんなのだ。ただし、熱で壁が焼けないように煙突の取り出し口は防火工事をしないといけないらしいし、煙突をつけたら、近所に迷惑をかけるわけにもいかない。常盤南町で煙突を上げてもいいか、消防署に確認しなければならないだろう。しかし何でも暖房の原料になるのはエコだ。あまり家にいないので、いらないものといえばいらないのだが。
進むうちに路面が崩壊し始めた。オンロードのつもりで走っていたら、とびますな。
道はしばらくすると普通になり、さらに降下する。
利用者の跡が残る道である。誰かがここを使っているとわかるのは、地図を持たない身にとっては安心である。
おや?イノシシよけの柵だ。人家でもあるのだろうか。
向こうの山すそを、林道 戸屋平宇曽河内線が走っている。トンネルは通り過ぎているようだ。
結構、高いところにいる自分を実感する。これは降りるまで大変かもしれない。

しかし、気持ちのよい風が吹き上げてくる。山の中を走る醍醐味を味わう。
しかし、こんなにわくわくさせる林道は久しぶりだ。延長からすると6618mと、ちょっと楽しむのにちょうどよい林道である。
道はどんどん降下する。あれ?分岐だ。この支線林道よりしっかりした舗装が見える。本線に接続したのだろうか。
分岐左方向を眺める。コンクリート舗装の道だ。特に林道標識は見当たらない。
分岐右方向を眺める。さて、どちらだろうか。車が掻き分けたであろう落ち葉は、右に巻いている。なんとなく、下っているのもいいかんじだ。

野生の勘である。右だ。右に行こう。
いっけーい。思いっきりアクセルを回し降下に移る。カメラがついてこない。
だんだん木々が小さくなってきた。雑木である。そろそろ麓のような気がする。
いきなり近代的な建造物に出くわした。巨大な壁が右側に現れた。どうやら上を道路が走っているような。とすれば、道路は本線に違いない。
わくわくうしながら走っていると、また分岐である。まっすぐ進むのがいいようだが、野生の勘が左の分岐に誘う。
やはり、しっかりした道だった。こちらが正解のようだ。
いや、これは間違いかも。地震でもあったのか、舗装が盛り上がっている。
荒れているというか、雨天時の川になっているというか、いやあこれは失敗だった。しかし、道は続いている。こうなったら、終点まで走ってやろう。
これはすごい。ダートではない。アスファルト舗装の上に石が散乱しているのだ。
山地災害危険地区とある。大分県森林保全課の表示である。後ろのコンクリートの塊は砂防ダムの一部のようだ。木々の向こうに砂防ダムのおようなものが見える。ここは危険地区。ダムへの取り付け道路に入ってしまったのだろうか。
間違いない。砂防ダムだ。ダムへの取り付け道路ならば道が途絶えるに違いない。そこまで入ってみよう。
しばらく走ると、道のそばに人家が見えてきた。どうやら、行き止まりではなさそうだ。
あれ?なんだか大きな道が見えてきた。どこかに出るのだろう。
どこかで見たような橋である。
この道はもしかしたら...。
奥地林道 戸屋平宇曽河内支線の入り口だった。やった。完走である。以上で、市越え林道 「林道 戸屋平宇曽河内支線(佐伯市)」「奥地林道 戸屋平宇曽河内支線(臼杵市)」の旅を終わる。いい旅だった。


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