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林道の旅人
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林道 井手ヶ原線2(佐伯市)

妙なところに立てられているが、林道表示のようだ。しかし、林道表示に「路線名」とかあっただろうか。

下に小さく書かれている文字も変だ。

L = 225.17m

W = 4.0m


これはいったい??
これは、佐伯市が主体となって行っている「林業構造改善事業(総合型)」の林道である表示だ。
主体が佐伯市と読み取れる。なるほど、林道開設にはさまざまな事業形態がある。ここは、「林業構造改善事業(総合型)」による開設というわけだ。
時々分岐が現れるが、満足に通ることができるものは少ない。おそらくは、平成8年に作られてから平成21年になるまでのどこかで林道の役目を終えてしまったところがあるのだろう。
しばらく進むと急にあたりが開けた。網が張られているのがわかる。なんだろうか。
網のそばまで行って見ると急斜面の下に、黒沢ダムに至る市道が小さく見えるではないか。かなりの高台にいることがわかる。
林道のすぐそばが急斜面になっている。バイクに跨ったまま撮影しているが、これ、路肩が崩れたら一気に落ちますな。
気を取り直して進む。ダートなのだが、路面はしっかりとしまっていて走りやすい。ガードレールもあまり汚れていない。管理がしっかりされているようだ。
秋の風が気持ちよい。どうやら、黒沢ダムの上の池に至ると考えていたが、誤りだったようだ。どんどん奥に入っていくのだ。
また木々が両脇に茂り始めた。無造作に生えているのではない。植林された木々なのだ。
路面もいい具合に荒れている。しかしXR100モタードのタイヤが悲鳴を上げるようなガレガレではない。
また開けた。この林道はところどころで見晴らしがよくなる。これは楽しい。
道端に伐採のあとがあった。ああ、これはいい木だ。チェンソーで割って小さくしたら暖炉の薪にもってこいではないか。丁寧に積んでいる様子を見ると、ここで乾しているようにも見える。乾いたらトラックでふもとまで運んで薪にするのかもしれない。
さらに進むと分岐が現れた。T字の分岐だ。
 
画像の左が左側、画像の右側が右を見た状態だ。
左側は木でとうせんぼをしている。こちらは使われていないのだ。



ちょうど分岐のあたりに何か白い柱がある。もしかしたら、林道表示だろうか。
林道 井手ヶ原線から分岐する林道のようだ草で隠れているが、佐伯市規格の林道表示にぴったりの柱だ。近寄ってみよう。
あれ?林道表示ではない。「大切にしよう三角点」とある。三角点??
実はここには三角点が設置されているのだった。国土地理院が日本全国に測量して設置した三角点である。いやいやなかなか見ることのできないものだ。
No110813の4等三角点である。この三角点は地図に欠かせないものである。この十字の中心が測量されて明確になっているから、地図などで自分の位置を確認することが可能になるのだ。ちなみに4等三角点は2km平方にひとつ設置されているので、見つける機会が多いかもしれない。山男の知識になるが、この三角点の12×12センチの土台の南側に4等三角点の表示がされている(原則)。方位があやふやになった場合は、ほかの方法と併用して基準点の表示を活用すると南が確定できる。今はGPSがあるので、あまり必要ない知識かもしれないがまあ、参考まで。
さあ気を取り直して進むとしよう。

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