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林道の旅人
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奥地林道 吉四六線(臼杵市)

ふるさと林道「林道 戸屋平宇曽河内線」から分岐する、「奥地林道 吉四六線」を走る。

広域基幹林道 吉四六線は ここから どうぞ。


「奥地林道 吉四六線」は、臼杵市野津と佐伯市本匠因尾を結ぶ「ふるさと林道 林道 戸屋平宇曽河内線」から分岐する林道である。
すばらしく立派な起点表示である。この林道は、ふるさと林道という、一般の林道の規模とは比べ物にならないほどグレードの高いものだ。
林道を気持ちよく走る。しばらく走ると目的地に到達する。赤丸印が入り口である。
資料によると、ここから入る「吉四六線」は、このふるさと林道と同規模である「森林基幹道」だという。これを下ったら大規模林道にはいるのだろうか。
森林基幹道にしては、大雑把な入り口である。
「奥地林道吉四六線」...である。なんとなく森林基幹道とは違う林道のような気がする。ここは起点だ。
臼杵市の林道である。さて、どんな林道だろうか。とりあえず走ってみよう。
コンクリート舗装はすぐにダートになった。
怪しい。怪しすぎる。いくらなんでも森林基幹道とはいえないだろう。
怪しさ100%で走っていると、分岐だ。
あれ?この分岐は、林道「戸屋平宇曽河内支線@」で走ったところではないか。まっすぐ走ると、林道「戸屋平宇曽河内支線@」に入ってしまう。赤い矢印のとおりに進入する。
昨年、林道「戸屋平宇曽河内支線@」を走ったときに、轍の跡から直進をためらった場所だ。まさか、まっすぐが、奥地林道「吉四六線」だったとは。画像は昨年の攻略時のもの。
たしか、林道「戸屋平宇曽河内支線@」を走っているときに、分岐があった。もしかして、奥地林道「吉四六線」はそこなんだろうか。
この先だ。大きくカーブするところに、明らかに本線とは異なる分岐があった。
ここだ。道は明らかに左が本線であることを示している。よし、ここが奥地林道「吉四六線」ならうなづけるというものだ。
幅の広い道だ。これなら森林基幹道と言われても納得できそうな気がする。
うん、間違いない。これは森林基幹道「吉四六線」だ。幅員といい十分な規格だ。しかし、入り口が変なのはどうしたことだろうか。
林道標識発見。おや?これは開設工事の標識のようだ。読み解いてみよう。
「平成14年度 大野局林第6号森林基幹道 吉四六線(2工区)開設工事 起点 No12〜MC−7」である。どうやらここが起点らしい。
砂防ダムを横切るように林道は延びていく。
正規の林道起点標識がないということは、まだ供用されていないということなのかもしれない。しかし、轍が新しいのは使われている証拠なのかもしれない。
気持ちのよい林道である。平成14年から作り始めて、平成24年の1月現在、完成していないというのはなかなか大規模な林道になるのだろう。

おや?林道左端に白い柱が...。
明らかに林道標識だが、なんか変だ。
拡大してみよう。「平成15年度大野局第4号森林基幹道吉四六線(2工区)開設工事 起点 MC.7〜No34 延長215.08m」である。前の標識は平成14年度であった。予算の都合なのだろう。少しずつ作られているということなのだ。では進むにつれて平成16年度、平成17年度と標識が増えていくのだろうか。
アスファルトの舗装がなくなってしまった。ここからダート林道になる。
よく固められたダート林道であるが、植物の緑が侵入し始めている。夏にはこのあたりは、草がはびこるのではないだろうか。
だんだん道が荒れ始めた。
路肩は雨で崩れ始めているように見える。まあ、アスファルトで舗装するからたいしたことではないのだろうが、結構、放置されているようだ。
岩を重機で割って林道を作ったのだろう。荒削りのまま放置した結果が、崩落である。ここは再整備が必要なエリアに見える。
ダンプが通ったような轍である。さては、この林道、どこかに抜けているのだ。供用はしていないが、接続はしているのだ。
土砂を抑えるのに間伐材を使うのはお約束である。コンクリートで抑えるより利点があるのだろう。
コンクリート舗装になった。砂利が散乱しているので走行には注意が必要だ。それでも速度が結構出せる。鼻歌交じりにアクセルを回す。


カーブを曲がると...。
ありゃりゃ。道が埋まっている。崩落だろうか。ブレーキを掛けてよく見ると、道路の先は自然の岩だった。森林基幹道「吉四六線」はここまでである。

どこからどこまでが、「奥地林道」で、どこからが「森林基幹道」なのかはよくわからないが、標識の設置された部分からが「森林基幹道」なのだろう。供用されたときは、ふるさと林道からが、森林基幹道となるのだろう。
さて、このまま戻るのは興ざめである。轍は鋭角に右に巻いている。なるほど、支線か分線にあたるものがあるのだな。ちょっと食してみようか。
いや、これはいい道だ。作業道として作られたという感じだ。
いいかんじに延びていく。上を走っているのが森林基幹道だ。
ちょっと走ったら、ダートになった。これは楽しい。
この道のつくりは古い。さては、奥地林道「吉四六線」を整備する形で森林基幹道ができているのだ。だとすると。この道は「奥地林道 吉四六線」と考えていいだろう。
気持ちのよいダートだ。

さすがにダンプクラスが入る道ではないので、自然のまま朽ちていっているようだ。
道はどんどん下っている。この分では戸屋平のどこかに降りてしまいそうだ。冬の攻略は陽がすぐ傾いてしまう。知らない林道を走るときは薄暗くなる前に終了が肝要である。
少々荒れてきた。オンロードバイクはこのあたりで引き返したほうがよさそうだ。
分岐である。左に行くもよいが右に道をとってみよう。これは風来坊のカンである。とりあえずふもとにでる道を選ぼう。
いい感じである。前よりしっかりした道になった。
急なくだりである。こんな道はXR100改のモタードブロックタイヤでは心細い。やはりオフロード用のタイヤがほしいものだ。
ゆっくり下る。このダートは実に楽しい。もう3キロは走っている。
向こうが明るくなってきた。そろそろふもとだろうか。
おや?工事現場に出てしまった。ここで終わりだろうか。興は休日なので重機は動いていないようだが、ここで行き止まりだと困ってしまう。
大丈夫だった。道は工事現場をかすめるようにして下っている。
ふもとに出たようだ。明るく開けた場所が近づいてきた。
分岐だ。左に進む道と、右に進む道だ。ここでもカンである。右に行こう。知らない林道を旅するときは、カンが冴え渡る。たぶん、今回もどこかに出ることができるのだろう。
右に進む。もう畑がある平地だ。さて、ふるさと林道か県道に出るといいのだが。
もう林道というより里道である。速度を落としながら進むことにしよう。
獣よけの網が張り巡らしている。この高さだと鹿か猪クラスではなかろうか。
T字路が見えてきた。どこかの道に接続するようだ、
あれ?ここは、ふるさと林道の入り口ではないか。
左側は県道が見える。
左側に進むとすぐ、県道との分岐に差し掛かった。右の角には...。
ふるさと林道の巨大な林道標識がある。ということで、奥地林道 吉四六線は、森林基幹道 吉四六線に進化している途中であった。


森林基幹道 吉四六線は、こちら側ではなく反対側からも工事が進められているらしい。機会があれば、そちらもはしってみたいものだ。


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