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林道の旅人
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広域基幹林道 吉四六線(臼杵市)

県道53号から分岐する広域基幹林道吉四六線を走る。

奥地林道 吉四六線は ここから どうぞ。

一般国道10号を佐伯市から北上する。中の谷トンネルを過ぎて臼杵市野津に入る。この地域は佐伯市と同じように林道が豊富である。
県道53号の入り口は、国道のカーブ部分で認識しにくい。大分市方向から来ると、この湧水の看板が目印になるだろう。
県道53号は生活道路である。途中から「ふるさと林道」に入るが、特段、なんという特徴もない県道である。
しばし田園風景を走る。
さて、ここから「ふるさと林道」に分岐だ。
「ふるさと林道というのは正式名称「林道 戸屋平宇曽河内線」という林道である。延長6745m、幅員7mという県道も真っ青な高規格林道である。事業費が99億4300万円もかかったというから、素晴らしくよい道路だ。佐伯市の奥地
である本匠因尾を一般国道10号に接続する、快適な道である。
今回は、「ふるさと」林道には入らずに、山部へと進む。
「ふるさと林道」の分岐を過ぎると、道はまだ山間を走る。
気持ちのよい道だが、ここはまだ林道ではない。
気持ちのよいはずだ。県道に並行して川が流れている。ちょっとキャンプなどしてみたくなる川である。
降りる道はないようだ。ちょっと探してみたい気になるが、今回の目的は他にあるので、寄り道はやめよう。
標識が見えてきた。
ほうほう、石峠山のテレビ塔はここを直進か。そして石場ダムキャンプ場は右折4キロか。たしか、無料のキャンプ場だったような気がする。ダム自体は昭和48年に潅漑目的で作られたはずだ。ちょっと誘惑にかられるが、まっすぐ行くとしよう。
少し走ると県道は山の中に入る。なんとなく林道が分岐しそうな感じだ。
いいかんじだ。初夏の気温が気にならなくなる。
木々の間を走る県道53号。こりゃいい道だ。もう林道に昇格したい気分。
気持ちよく走っていたら左に分岐があるのを見つけた。なにやら看板もある。もしかしたら。
「ご迷惑をおかけします 林道の工事を行っています」とある。いえいえご迷惑なわけはない。書かれている文字を確認する。
H23中局地自交第1号吉四六線森林基幹道開設工事とある。おお、これだ。ここが、「森林基幹道 吉四六線」の入り口である。
気がかりなことは、8:00から17:00までの作業時間である。今日は月曜日である。つまり、作業時間の中にいるということである。入れるのだろうか。
入り口のところに控えめに林道標識があるのがわかる。
野津町の標識である。森林基幹道の表示ではないということは、この森林基幹道は、既存の林道を拡張しているということだろう。最近の大規模林道によくあるタイプである。
さあ、攻略開始である。
路面はコンクリート舗装である。森林基幹道であるから、おそらくは全て舗装なのだろう。
整備されたコンクリート舗装が続く。見晴らしはあまりよくない。かなりの上り坂である。
おや、フラットダートになった。これはこれで楽しい。
ところどころで思い出したようにコンクリート舗装が現れる。
ダートに戻る。路面に気をとられていたら、結構
山の中に入っていた。前に奥地林道 吉四六線から森林基幹道 吉四六線に入ったが、今回の林道は、その方向に進んでいる。
この開設状況なら、もしかしたら向こうから作っている吉四六線に接続しているのではないだろうか。
やっと周囲が開けてきた。しかし、幅員7mとは広いものだ。余談であるが、この吉四六というのは、大分県野津町の誇る「とんちもの」の名前である。「きちよんろく」」や「きちしむ」ではない。「きっちょむ」である。暴政を行う奉行所や力の有る地域の有力者に「とんち」で意趣返しをする庶民の見方である。大分合同新聞では「吉四六3世」なる「ルパン3世」を彷彿させるキャラクターが登場するが、本場の吉四六さんは、泥臭い農民である。気になる方は、

http://www.kichiyomu-kankou.com/

吉四六の里 観光協会へどうぞ。
開けたところで眺めを楽しむ。この網は、植林した木々の苗を鹿などが食べないように制限するものだ。開設中の林道だが、既に供用されている。もしかしたら、この部分は、野津町の林道 吉四六線の部分かもしれない。
山肌を縫うように林道は進む。
路肩に白い標識を発見。よってみよう。
白い柱を見ると林道標識と反応してしまうが、これは向山国有林を示す標識であった。臼杵市長の名があるということは、合併後に作られたものだろう。
走っているうちにダンプとショベルカーの姿を確認した。林道はまだ、先に延びているようだが、工事現場に立ち入るのは本意ではない。今回はここまでにしよう。2キロほどの攻略であった。


なお、情報によると、まだ「ふるさと林道」から延びている「吉四六線」には接続していないそうである。以上で、森林基幹道 吉四六線を終わる。


 やはり、ここまで来たなら....。TV塔まで行くことにしようか。

無線を生業とするものとして、石峠山のテレビ塔は捨てがたいものだ。ちょっとよりみちといこう。


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