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林道の旅人
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林道の旅 林道 九六位線(大分市) その1


大分市のバイク仲間から、凄い林道があるという情報を得たので新緑の5月に旅に出ることにした。

佐伯市から一般国道10号を北上する。佐伯市ー臼杵市ー豊後大野市と北上を続け、大分市に入る。戸次というエリアに林道に分岐する場所があるという。
県道38号の分岐を示す青い交通標識。この先の交差点で一般国道10号から県道38号に右折していく。
交差点の名称は、中村交差点。ここを右折である。
いたって普通の町並みの広がる県道38号。この路線沿いに林道があるというが?
しばらく走ると青い交通標識が見えてきた。臼杵という文字がある。今回、旅する林道「九六位線」は臼杵市と大分市の境にあるという。次の交差点、右折である。
拡大すると....。
右折すると山にぽっかりと開いたトンネルが見える。山の中に入っていくということで林道への期待が増す。トンネルの先が林道なのだろうか。
立派な道路のようだが、4キロ先で高さ制限とある。3.5mということは、大きなパネルトラックや幌付きのトラックは入れないということになる。
トンネルに入る。かなり急なカーブだ。トンネルありきではなく、農道と現在の県道38号との接続をしたら、トンネル部分で差を吸収することになったというのが結論だろうか。
トンネルの先は、かなり高規格な道路だった。林道などどこにも見えない。このままどこかの都市につながってしまいそうな道路だ。バイクも気持ちよく走る。ツーリングなら楽しい道だ。それにほとんど車が走っていない。
2つ目のトンネルが見えてきた。なかなか林道にはたどり着かない。だんだん山の中に入っているような気がする。
実際、道路から眺める景色は、かなり山の奥にいることを示している。
手入れの行き届いた木々をまたぐように道路が延びていく。この先に原子力発電所があるといわれたら信じてしまいそうな景色だ。将来的には、臼杵から延びている農道と接続して農業の振興に役立てるらしい。
路肩に妙な標識が現れた。拡大しよう。幅員減少だ。いよいよ終点だろうか。
道は橋の向こうでいきなり途絶えていた。高規格な道路がいきなり山の中で途絶える。このギャップは凄いものがある。実際はT字路として県道に接続するのだが......。


交通標識には県道206号に接続することが示されている。
左に進む。県道206号だ。右に行くと先ほどの戸次エリアに戻ってしまうようだ。道は1.5車線ほどになり路面もでこぼこになる。すでに林道チックな道だが、これはれっきとした県道である。
木漏れ日を浴びながらバイクを進めると、なにやら黄色と黒の標識のようなものが現れた。拡大しよう。これは3.5m制限の標識だ。トンネルに入るところで見かけた標識の場所に今来ているのだ。さて先には何があるのだろうか。
これは狭小なトンネルだ。高さも低い。あの高規格な道路の先がこれでは、せっかくの高規格道路がもったいない。いずれ、掘削されていくのだろうが、古式ゆかしいトンネルである。
バイク仲間からの情報では、このトンネルを越えたらすぐ右折と聞いた。この県道206号は臼杵市の方に進んでいく。このままでは林道には入らないのだそうだ。
トンネルを出た先に分岐が見える。ここを曲がっていくのだ。しかし、このトンネルといい道路といい、かなり昔から使われているようだ。

帰ってから文献を紐解くと、大正年間に開通しているようだ。歴史を背負ったトンネルである。
分岐から右折部分を眺める。かなり狭い道だ。林道への取り付け道路というのがわかるような気がする。
かなり狭い道を登っていく。コンクリート舗装であるが、かなりでこぼこである。多分、市道ですらないのだろう。林道に期待がもてる。
おや分岐だ。右に曲がる道と直進する道が現れた。どちらに行こうか。
分岐になにやら立て札が。佐伯市の林道表示とよく似た白い柱も見えるが、大分市の方は3倍ぐらいある。
林道「九六位線」だ。コンクリート舗装ということは、かなり急な林道なのだろうか。

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