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林道の旅人
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風来坊 牧村が行く


長目半島線 津久見市・臼杵市

大分の東部、長目半島を繋ぐ林道 長目半島線を走る。

佐伯市から、一般国道217号を津久見に向かって走る。佐伯市から津久見市に抜ける道は、海崎ルート(海沿いを走る)と、床木ルート(山を越える)、高速ルート(東九州自動車道を走る)がある。今回の「林道 長目半島線」は、津久見インターからがわかりやすい。高速を走れるバイクをお持ちの方は、高速からスタートするのがよいかもしれない。
 しばらく走ると津久見インターを左に見る交差点に出る。
交差点を右に巻く。長目方面に進路を取る。高速を降りた方は、直進である。
ここにはあまり近寄りたくないエリアがある。一般国道217号の旧道のトンネルがイケナイのだ。掲示板でもイケナイの解釈が、いけない(だめ)であるか、いけない(いくことができない)か書き込みがあったが、このトンネルは御免こうむりたい。臼杵から県道217号を津久見方面に走ると現れるが、夜はもちろんのこと昼もいろいろある。今回はトンネルを通らないので安心だが、なんとなく誘われているような気もしなくはない。
道路自体はとてもよい。鉱山の会社があるので大型ダンプがゆとりを持って通ることができる規格だ。
県道217号である。一般国道217号に接続する県道217号。旧国道だから同じ番号にしたのだろうか。
しばし下ると交差点に出る。左折すると県道217号。直進すると県道707号である。
ここをスタートとしよう。8215kmである。
県道707号は、臼杵から長目半島の先端方面へ。津久見から長目半島の先端方面へ延びる県道である。名称は大泊徳浦線というが、臼杵側は深江の泊ケ内地区で終端、津久見側は長目の楠屋で終端で、半島をぐるっと回ることはできなかった。台風で途中の県道が崩落した場合、半島先の集落は孤立していた。林道は、この寸断されている県道707号を接続させる意味からも待ち望まれていたものだ。
津久見といえばセメント。対岸のセメント工場がいい味を出している。機能美の極みだ。
長目半島を巻くように県道が延びる。
日曜日の昼下がりだからか、まったく人影を見ない。唯一見たのは船で作業している人のみだ。
県道に沿って家々が立ち並ぶ。おそらくは外に出ないでのんびりしているのかもしれない。
海岸部の形に添って延びる県道707号、のどかな景色をしばし楽しむ。
船溜りの向こうに広がる津久見工場群。今、まさに海を隔てた長目半島にいることを実感する。
集落を過ぎると右に海を眺めながら走る快適なツーリングロードとなった。海風が心地よい。
向こうに島が見えてきた。さらに向こうに見えるのは四浦半島か。
対岸の津久見市街が小さく見える。気持ちのよい昼下がりである。
県道707号のヘキサを確認。しかし、この道、こんなに広かっただろうか。ずいぶん昔に魚釣りに来たときは、こんなに広くなかったような気がするのだが。トンネルも広く通りやすい。
ああ、やっぱり。幅員減少である。これから1.5車線ほどの道が続くのだ。
昔はこの県道が崩落したら、これから先の集落は孤立していた。船で生活物資を輸送したという話はほら話ではない。
道が広くなったと思ったら、水産会社の建物が。桟橋と県道をうまく使っていますな。
県道は海辺を離れて山に向かう。海のそばに林道というのは聞いたことがない。やはり、林道は山だろう。そろそろ林道だろうか。
道はさらに狭くなっていく。
また海に戻ってしまった。気持ちのよいツーリングロードだ。対向車がきたらちょっとやっかいな幅員だ。
おや、県道標識のようなのだが、白くなっている。
県道標識がこんなになるのは見たことがない。支柱の赤錆といい、かなり潮風で痛めつけられたとみた。
集落に入ると道は広くなる。あれ、道が急角度で左に巻いている。
ここで津久見側の県道707号は終わりである。長目半島の先端に到達したのだ。そして、左に見えるのが林道標識だ。
GPSつき無線機で測位をする。
北緯33度06分983秒
東経131度53分849秒である。
ここから山の中を通って、臼杵側の県道707号に接続するのだ。
 林道名は「林道長目半島線」だ。津久見市の管轄だ。しかし、半島線という名前は壮大でいい。早速攻略と行こうか。

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